瑞浪ボーノポークの生産拠点となる農場

カタノピッグファームは、岐阜県の地域ブランド豚である「瑞浪ボーノポーク」の生産をする養豚農場です。岐阜県西濃に位置する海津市に仔豚を生産する繁殖農場、岐阜県東濃に位置する瑞浪市に仔豚を出荷までの間飼養する肥育農場があります。

海津農場(繁殖農場)

海津農場(繁殖農場)

繁殖農場では、母豚への人工授精、妊娠豚の管理・出産、哺乳豚の管理を担っています。

瑞浪農場(肥育農場)

瑞浪農場(肥育農場)

肥育農場では、繁殖農場から移送してきた仔豚を市場に出荷するまで肥育する役割を担っています。

疾病感染のリスク低減と「オールイン・オールアウト」の徹底

カタノピッグファームでは、繁殖・肥育の施設を分散させることにより豚の成長段階に合わせたきめ細かい管理を可能とします。そして病気の伝播を物理的に遮断することによって、万が一の生産へのダメージを最小限に止めることができます。
また外部から侵入する疾病防止のために、外来者や車両の制限、消毒・検疫・検査などを徹底しています。いずれも安全な豚肉生産のために欠かせない重要な対策です。

離乳舎・肥育舎では疾病感染防止のため「オールイン・オールアウト」を徹底しています。オールイン・オールアウトとは、1つの群の仔豚をひと部屋1棟に収容し、豚を移動・出荷する際、豚舎をまるごと空にして徹底的に洗浄・乾燥・消毒を行い、一定の空舎期間の後に新たな仔豚を導入する飼育方法です。このオールイン・オールアウトの飼育方法を徹底することによって、病原菌が次のロットの豚に感染することがなく、病気の連鎖を絶ち切ることができます。

豚の生産における、母豚への種付けから出荷までの流れ

母豚への人工授精に始まり、繁殖・離乳・肥育・出荷に至るまで養豚農場での生産工程(大きく分けると6つの工程に分類されます)をご覧ください。

種付けから出荷までの流れ種付けから出荷までの流れ

種付舎海津農場

発情が来たら、深部注入カテーテルを使用した人工受精を3回行います(98%は人工授精)。種付け後、約3週間後に再発情。
人工授精の前に精液は顕微鏡でチェックします。使用している精液はボーノブラウン。岐阜県の養豚研究部から購入しています。

妊娠舎海津農場

妊娠鑑定にて受胎しているかチェックします(ここは種付け舎)。妊娠が確認できた母豚は、専用の妊娠舎に移動し給与量をこまめに管理し、約2ヶ月半過ごします。分娩日の10日前になったら、分娩舎に移動します。

分娩舎海津農場

種付け後114日で分娩し、生まれた仔豚は21日で離乳します。ひと母豚で1回平均12頭産み、年間約2.5回分娩し、3年くらい母豚として過ごします。
母豚にとって分娩はとても大変なことです。分娩舎は、母豚と哺乳豚(生まれたての仔豚)が過ごす場所なので、保温箱などを設置してそれぞれが快適に過ごせる環境にようにしています。

  • 環境、衛生管理がしやすいように分娩舎は窓のないウィンドレス豚舎です。
  • 空調管理、温度だけでなく入気される風の強さにも気配りしています。
  • ストレスをかけないよう音を立てたりビックリさせないようにしています。

離乳舎瑞浪農場

離乳舎では50日(生後70日)飼育します。
離乳舎は仔豚が母豚から離されてから過ごすステージになるのでとても気をつかうところです。管理者が仔豚達のお母さんにならなくてはいけません。最初、導入されたばかりの仔豚はエサや水の場所が分からないので、管理者がこまめに給餌器にエサと水を入れてあげて教えていきます。このステージでたくさんの餌と水を飲まないと元気な豚に育ちません。まるまるとした「太鼓っ腹」をめざしています。離乳舎もオールインオールアウト

肥育舎瑞浪農場

肥育舎で出荷まで(およそ生後180日)飼育します。
離乳舎から来た健康な仔豚を丸々大きく元気に育てるのが肥育舎です。「新鮮な空気」「新鮮な餌」「新鮮な水」を与えて管理し、豚が病気にならないよう疾病対策等もしっかり行っています。肥育舎はオールインオールアウトをし、豚舎をしっかりと水洗・消毒・乾燥をし、一週間の空舎期間を経て新たに仔豚を導入します。

出荷瑞浪農場

毎週月曜日に出荷豚の体重測定(選定)を行います。均一な枝肉になるよう、生体重を120kgを目安に出荷しています。出荷をする際も豚が傷つかないように必要以上にストレスをかけないよう優しくトラックに誘導していきます。最後まで豚への感謝と愛情を込めて接するようにしています。

農場での仕事内容についてはこちら